14年の介護キャリア、100箇所以上の様々な施設を知る藤井寿和さんが「介護の現場で長く楽しく働くヒケツ」をアドバイスするシリーズ。
自身の健康管理に悩む、モチ実さんからの相談です。
休日にうまくリフレッシュできない
「休日で疲れが取れない」というお悩みはよく伺います。解決方法を3つご紹介します。
1.休日は体力回復+ストレス発散を意識する
ご自身が気にされているように、元気を取り戻すには、体力の回復だけでなくてストレス解消によるメンタルケアがとても重要です。
体力の回復には、寝る、食べる(甘いものやお肉)、休むことが効果的で、ストレス解消には寝る、食べるの他に、しゃべる、趣味に没頭するなどの「自分の好きなことをする」時間が効果的だと言われています。まずは「ただ寝るだけ」の休日の過ごし方を変えていくのは、とても良い方法です。
散歩やドライブ、映画鑑賞、読書、温泉、食事。人それぞれ好きなことは違いますね。ある方は、休日は友人とのおしゃべりで自分の中にモヤモヤを抱え込まないようにしていると仰っていました。何か趣味やストレス発散の手段を自分なりに見つけてみましょう。
2.そもそもの体力&ストレスの原因を取り除く
体力やメンタルを消耗させている原因を取り除く、というのも一つの解決法です。例えば、「夜勤が多くて体力的にきつい」のであれば、介護の仕事でも夜勤のない勤務体制の職場も沢山あります。
その時その時のご自身の体力に合わせて職場を選ぶことは、長く働く上でとても意義のあることですよ。
3.切替えの習慣をつける
「仕事のことを引きずってしまう」モチ実さんは、おそらく仕事に対してとても真面目に取り組んでいるのでしょう。
ここでご紹介する3つ目の解決法は、プライベートに仕事を持ち帰らないことです。どんなに課題や悩みを抱えていても、しっかり向き合うのは職場でだけと割り切って、職場を出たらスッパリ気持ちを切替える訓練をしましょう。
私の場合、都心から離れた場所に新居を構えて通勤によるオンオフをしています。そして、引っ越しをきっかけに自宅の庭で家庭菜園を始めました。野菜を作ることで気分転換になりますし、近所の方々とも畑を通じて関係性もよくなりました。
いかがでしたか?うまく取り入れられるものがあったらぜひ実践してみてください。
藤井 寿和 (合同会社福祉クリエーションジャパン代表)福祉業界に「つながり」をクリエイトするをコンセプトに、介護の現場と異業種をつなぎ、介護サービスの向上のための様々な事業を手掛ける。 社会参加型デイサービス 運営サポート/レクリエーション介護士 公認講師(東日本エリア)
介護職netコラムについて介護職netコラムでは、介護職netに掲載している求人情報からの情報と、編集部が集めた情報を元に記事を作成しています。
関連記事
介護の仕事を長く続けるには?<下>〜役割意識〜編 介護の仕事お悩み相談「人手不足と経験不足で、十分な生活支援ができない」 介護の仕事お悩み相談「利用者との接し方」 介護の仕事お悩み相談「認知症の利用者に泥棒扱いされた」 介護の仕事お悩み相談「先輩のいじめ」介護職のノウハウの記事
突然の辞令!悩めるリーダーに知って欲しい8つのこと 口腔ケアを成功させるために欠かせない、3つのポイント 介護の仕事お悩み相談「傷つけない後輩指導」 絶対に知っておくべき!介護職員処遇改善加算って? どう書いたらいい?決まり事はあるの?誰もが読みやすい介護記録の書き方時間も体力も無駄することなく、希望通りの条件の施設に転職できたのはなぜ?
介護職員は実際どんなことをしているのか、デイサービスに勤務している介護職員に密着!