14年の介護キャリア、100箇所以上の様々な施設を知る藤井寿和さんが「介護の現場で長く楽しく働くヒケツ」をアドバイスするシリーズ。
今回は地域との関わりに悩む、makiさんからの相談です。
職員なら周辺地域を知っていて当然…なのでしょうか?
「介護事業者は地域に根ざすことが大切」です。あなたの施設のように、そこまで意識して地域に根付くって凄いですよ。ただ、なぜ大切かがわからなければ、仕事が増えてつらいだけになってしまいますね。今回はその「なぜ?」を解説していきましょう。
介護の目的は「在宅生活と社会を結び付けていく」こと
介護サービスの目的は自立支援。その人が何歳になっても在宅生活をしながら社会で過ごしていくためのサポートです。 なぜ、在宅生活を社会と結びつけることが重視されるかと言うと、社会との繋がりを再度構築することで、その方の生きがいや役割、居場所ができたというケースが本当に多くあるからです。ですから、サービスを提供する側が利用者の周辺社会についてよく知っていることは、とても意義のあることなんです。
「知ってくれている」が安心感に
相手を知ることは、関係作りの基本ですね。地域の特性を知ることで単純に会話も生まれますし、「自分のことを知ってくれている」ことは相手にとって安心感にも繋がるはずです。 良い関係性をつくれたら、事業者の側に困ったことがあったとき、協力してほしい時に、地域の方が力を貸してくれることも増えると思います。
地域との関わり方で他の事業者と差が付く
地域に認められることは最大の営業効果です。サービスを利用する方々は地域に住んでいるのです。makiさんが経験されたほどの地域との関わりを作っている事業者であれば、周りの事業者とは圧倒的な差ができていると思います。
makiさんは覚えるまではつらかったと思いますが、それをこなして関係を作ったことが素晴らしいと思います。自信を持ってくださいね。
藤井 寿和 (合同会社福祉クリエーションジャパン代表)福祉業界に「つながり」をクリエイトするをコンセプトに、介護の現場と異業種をつなぎ、介護サービスの向上のための様々な事業を手掛ける。 社会参加型デイサービス 運営サポート/レクリエーション介護士 公認講師(東日本エリア)
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