アロマインストラクターの清田名奈子さんにお話を伺う連載3回目。今回のテーマは介護の仕事をするケアワーカーさん向けにおすすめの精油(エッセンシャルオイル)。疲れによるイライラや腰痛、不眠症、あるいはニオイなど、介護の仕事の様々な悩み・目的別にご紹介します。ルームスプレーやバスソルトの作り方もお聞きしました。
目的別 介護職員さんにおすすめのアロマオイル
不眠症がやわらぐ精油
リラックスによって眠りを促すにはラベンダーが一番おすすめですが、冷え症や水仕事が多いと、寒い季節に手足が冷えて眠れないこともあると思います。冷えからの不調には、体を温める作用のあるオレンジとマジョラムが安眠や入眠によいと言われています。
イライラがやわらぐ精油
自分の好きな精油があれば、それを肺いっぱいに吸って深呼吸しましょう。呼吸が浅くなっているとイライラしてしまうものです。イライラの鎮静、リフレッシュしたいときにおすすめの精油はペパーミントです。
痛みを和らげる精油
免疫力が低下していたり、体に痛みがある場合には、ヒノキやシダーウッドなど“木”に由来する精油がおすすめです。木は大地に根を張って長く生きている植物なので、エネルギーがとても高いのです。ローズマリーも生命力の強い植物なので、おすすめです。
ニオイが気になる時、空間をリフレッシュしたい時
職場のニオイが気になる時は、精油を携帯しておいて、ハンカチやマスクに垂らして吸うといいですよ。空間をリフレッシュしたい時におすすめなのはペパーミントやレモンです。ルームスプレーとして使えば空気を浄化できます。 市販の消臭スプレーは除菌効果のためにアルコール成分が含まれていてニオイもキツいですが、精油はどれを選んでも安心して使用することができます。
抗菌作用のある精油
風邪や花粉症の時はティートゥリーやユーカリがおすすめです。 植物は、自らの生命を維持するために外敵から身を守る抗菌作用を持っていて、中でもこの2つは使いやすい香りです。マスクに精油を垂らしてつけておけば、自分が風邪をひいている時に発熱をおさえられます。
ご紹介した中に何度か出てきたペパーミント、レモン、ラベンダーは不動の3本です。それさえあれば何でもできるくらい、万能ですよ。自分や利用者が好きな香りを選んで、使ってみてください。
アロマオイルのおすすめ使用方法は?
寝る時の一滴、目覚めの一滴がおすすめ
一番おすすめの使い方は「寝る時の一滴、目覚めの一滴」です。朝と夜、自分にとって心地よい香りを肺いっぱいに吸い込み、深呼吸してください。 ボトルから直接嗅いでもいいし、強すぎると感じる場合はティッシュに垂らして嗅ぐのもOK。夜枕元に一滴たらしたティッシュを置いて眠り、朝起きた時にそれを吸うのでもいいですね。
仕事中や外出先でも
職場や外出先でイライラした時は、ハンカチやマスクに精油を一滴垂らしておいて、それを吸うのがいいですね。空間を浄化するにはルームスプレーがおすすめです。
入浴にアロマを取り入れてリラックスタイムを
入浴のリラックスタイムにはアロマを使った「バスソルト」がすごく簡単で良いと思います。あたたまりますよ。
どれもとても簡単に取り入れられる方法です。 自分のペースで、好きな香りを好きな方法でぜひ使ってみてください。
清田名奈子(エステ・アロマサロンnijiiro オーナーエステティシャン)エステティシャンとして17年のキャリア。施術人数は25,000人を超える。エステ、アロマ、ヨガの認定講師資格を持ち、美容専門学校や職業訓練校の講師業など幅広く活躍中。自身が運営するプライベートサロンnijiiroでは、症状に合わせた高い技術に定評があり、リピーターも多い。
介護職netコラムについて介護職netコラムでは、介護職netに掲載している求人情報からの情報と、編集部が集めた情報を元に記事を作成しています。
介護職のノウハウの記事
介護の仕事お悩み相談「傷つけない後輩指導」 介護の仕事お悩み相談「他職種との連携」 突然の辞令!悩めるリーダーに知って欲しい8つのこと 「お風呂に入らない!」介護職員を悩ませる入浴拒否の対応法は? アロマテラピーが高齢者ケア(認知症/脳活性化)に役立つのはナゼ?時間も体力も無駄することなく、希望通りの条件の施設に転職できたのはなぜ?
介護職員は実際どんなことをしているのか、デイサービスに勤務している介護職員に密着!