「介護の仕事に活かすための知識」現場職員の半数以上が”自ら学んでいる”理由
介護職員100名へのアンケート結果によると、半数以上は自ら「介護の仕事に活かすための知識習得」をしたことがあり、そのうち77%が「仕事に活かせた」「学習中」と回答しました。介護の現場では、どのような知識がどのように役立つのでしょうか。
知識を学んだ人のなんと約8割は「活かせた」と回答。中でも多かったのが「介護福祉士」や、「認知症ケア」といった専門知識でした。何を学び、どのように活かせたのか、実際に学んだ方々のコメントをご紹介します。
認知症ケアの具体的なポイントがわかりました。
学び方:介護福祉士会主催の講習会/費用:6000円〜9999円
認知症の方の精神世界を重視した介護の具体的なポイントがわかりました。そして約20年介護をやっていますが、まだまだ知識は必要だと感じました。どの専門分野も時代とともにケアのあり方など変わってくるからです。知識、技術を学ぶ事は介護を受けられる方はもちろん、介護者自身にもメリットがあると思います。
介護福祉士を取得して、給与が上がりました。
学び方:独学(書籍や過去問)/費用:書籍代
着替えや車椅子への移乗の動作がスムーズに行えるようになってスキルアップの実感がありましたし、「給料が上がる」「仕事の幅が広がる」と嬉しいことが沢山ありました。勉強して資格をどんどん取ったほうが良いと思います。
目的に合わせて役立つ資格をどんどん取得しました。
学び方:通信講座/費用:3万円以上〜5万円未満
最近、訪問介護の現場で「介護職のプロですね!」と評価していただけるようになりました。これまで介護福祉士のほか、介護の仕事に役立ちそうな資格はどんどん取得しました。認知症アドバイザー、洗濯ジュニアソムリエ、介護食アドバイザー、うつ病診断士。すべて通信講座です。
一番役立ったのは介護職アドバイザー。嚥下の悪い方も食べられる食事が作れるのは本当に学んでよかったです。職場にどんな利用者がいて、お助けするためにどうしたらよいかを考えて資格取ることは大事だと思います。
“スクール”で学んだのは正解でした。
学び方:スクールに通学/費用:5万円以上〜10万円未満
小柄なので、介助の実技をしっかり学びたいと思ってスクールで介護職員初任者研修など介護系資格を取りました。通学を選んでよかったと思います。特に大柄な患者様の介助など対応がやりやすくなりました。
スクール選びは慎重に、自分の希望を明確にしてから行うと良いですよ!
役立つことはわかっていても、なかなか踏み切れないもの。実際に学んだ人たちが語る「学んでよかったメリット」や応援メッセージをご紹介します。
知らないでやっているより、学んだ方が円滑にできる!
認知症の人の気持ちを不穏にならないよう円滑にしていく事の大切さを学んでいますが、今まで知らないでやっていた事が科学的で論理的な事だと知りました。学べる時に学んだ方が後になって役立つと思います。
同居のご家族にアドバイスできるのが嬉しい。
自分の体に負担がかからない介助方法を覚えることが出来、ご家族の方のアドバイスに生かすことができました。
家族同居だと受けることの出来ない介護サービスが多い中で、ご家族の負担を減らす方法などでアドバイスできるようになったのは本当に良かったです。
現場で「知識があってよかった!」を実感。
学んでいるときはわからないのですが、仕事をしてみると知識があってよかった!勉強してるからこそ 対応できた!と思うことが沢山あります。特に、利用者に対しての接し方ですね。
様々なアドバイスができる。日々が学習。
知識を増やすことで視野が広がり、様々なケースのある高齢者に対してアドバイスの方法が増えた。日々の会話の中にも学びはあると思っていて、色んな話を聞いたり、その日の小さな出来事にも疑問をもって追求していくことが大切で、介護の仕事には勉強の終わりはないので、常に勉強し続けたい仕事です。
現場での実践&アドバイスを取り入れながら、知識を活かそう!
テキストにかかれていることだけでは上手くいきません。多くの先輩職員のアドバイスを取り入れながら、自分の中にとりこめれるよう頑張ってください。
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